遠いものを 手元に
見えないものを 見えるように
聴こえないものを 届け
みんなで 話せるように

Choose Life Project とは?

「Choose Life Project」は、テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーの制作をしている有志が、選挙への関心を高め、投票率を上げることを主な目的として2016年から始めた映像プロジェクトです。

立ち上げたメンバーは当時、テレビ報道の現場にいながら、客観中立・不偏不党という“制約”のもとに、政治や社会の問題について日々、大事なニュースを十分な時間を割いて伝えきれないこと、また、たくさんの大切な情報が放送からこぼれ落ちてしまうことにジレンマを抱えていました。
伝えたくてもテレビではなかなか伝えられない。だとしたら、その発信ができる場所を自分たちで作ろう! そう思ったのがプロジェクトを始めたきっかけでした。

発足当初は、投票率アップのための「投票呼びかけ動画」を配信することから活動をスタートしました。有権者の2人に1人が投票を“棄権”する状況下で、未来の世代のためにも「Choose Life = わたしたちのことはわたしたちが選ぶ」という想いを込めて、プロジェクト名を付けました。

現在は株式会社CLPが運営を行い、時事に合わせた情報発信やシンポジウム等の配信協力を行う「ChooseTV」、普遍的なテーマについて学ぶ「Choose大学」などの配信を行っています。

理念

vision

選べない社会から、自由で公正な社会へ

国内だけでなく、広く世界を見ても、他者を排除する言葉が平気で拡散され、非民主的なリーダーが影響力を持つ時代。

情報が隠される。
社会の“あたりまえ”に縛られる。
空気を読まなければいけない。
力で口を塞がれる。
そんな中で身動きがとれなくなる。

わたしたちはそんな「不自由で選べない社会」に抗し、市民をエンパワーしながら、誰もが多様な生き方を自らの意思で選択し、自由に生きることができる、そして、すべての人の尊厳が大切にされる社会をめざします。

mission

市民とともに、市民のためのメディアをつくる

policy

わたしたちが大切にすること
対話

大量の情報があふれる中、ますますわかりやすい答えや早い決断を求められがちになっています。そうしたなか、社会問題が単純化、矮小化されることは、本質を見失うことにつながりかねません。だからこそわたしたちは、問題を深く掘り下げ、自分と意見が異なる他者とともに、悩み、考え、話し合うことのできる場を大切にしていきます。

対話の場をつくる
「問い」をなげかけ、「対話」の場をつくる。
異なった価値観を否定せず、互いの意見を聴き合い尊重し、考え合う姿勢を大切にする。

参加の場をつくる
市民が主体的に参加できる、開かれた場をつくる。

学びの場をつくる
社会の問題を自分ごととして捉えられるように、時事的なニュースや学術的な情報、カルチャー情報などを発信し、知性、感性、そして考える力を育む場をつくる。

公正さ

わたしたちが考える「公正さ」は “中立であること” ではありません。
強い立場にいる者や権力に対して常に批判的な視点をもち、時にはおかしいことをおかしいと言い切ることも厭いません。

ジェンダー平等への取組み
配信内容や企画のキャスティングにおいて、パリテ(同等・同量)に考慮するなど、ジェンダー平等の視点を取り入れた情報発信を行う。

マイノリティ(少数派)の声
すでに届けられている “大きな声” だけではなく、声をあげたくてもあげられない “声なき声” や “小さな声” を届ける。

当事者性
わたしたちは、常に当事者がおかれている状況を考慮し、当事者の視点に立つことに努める。

公共性

わたしたちの考える「公共性」とは、あらゆる人に関わる共通のもの(common)であり、誰でもアクセス可能(open)なものです。そうした公共性のもと、事実に基づき複数の意見が交流する、自由で協働・共同的な言論空間をつくることをめざします。

フェイク・デマに対抗します
あらゆるフェイクやデマの情報に対抗するために、客観的事実を伝える。

差別・ヘイトに反対します
あらゆる差別やヘイトに立ち向かう。

本質を探求する
「何」を伝えるべきか、なぜ「今」なのかということを重要視し、議論を積み上げることによって問題の本質を探求する。

メンバー

スタッフ

  • プロデューサー・ディレクター

    佐治 洋 Hiroshi Saji

    株式会社 CLP 代表取締役

    テレビ制作会社でニュースの映像編集や、TBS「報道特集」などのディレクターを経験。
    2016年「Choose Life Project」立ち上げメンバー。82年生まれ。兵庫県出身。

  • 企画・ディレクター

    工藤剛史 Kohji Kudoh

    株式会社 CLP 取締役

    民放報道局でニュース番組の制作に10年携わる。
    2016年「Choose Life Project」立ち上げメンバー。79年生まれ。秋田県出身。

サポート・メンバー

  • 企画・PR

    eri / instagram

    (株) DEPT Company代表
    プロダクトデザイナー
    アクティビスト

    古着屋・アパレルブランド『DEPT』のデザインやディレクションを手掛ける。繊維産業や気候危機などあらゆる社会課題に関心を寄せ、アクティビストとしても活動中。
    企画運営に携わるプロジェクト「Peaceful Climate Strike」「気候辞書」「クイズ!この国の問題が問題」「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」「明天好好」など。

  • 企画・MC

    永井 玲衣 Rei Nagai

    哲学研究者

    学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を行っている。
    著書『水中の哲学者たち』(晶文社)。
    音楽家・坂本龍一氏や後藤正文氏らと「D2021」を運営。

  • 企画・ディレクター

    西原孝至 Takashi Nishihara

    映画監督
    TVディレクター

    主な作品に『わたしの自由について』(HotDocs 国際ドキュメンタリー映画祭)、『もうろうをいきる』、『シスターフッド』(釜山国際映画祭)。ミニシアター・文化芸術分野への支援活動を行なっている「SAVE the CINEMA」「WeNeedCulture」に参加。
    2016年「Choose Life Project」立ち上げメンバー。

アドバイザー

  • 内田樹 Tatsuru Uchida

    神戸女学院大学名誉教授
    神戸市で武道と哲学研究のための学塾凱風館を主宰。専門はフランス文学、武道論、教育論など。近著に『レヴィナスの時間論』『撤退論』『複雑化の教育論』など。

  • 三浦まり Mari Miura

    上智大学法学部教授 / パリテ・アカデミー共同代表
    専門はジェンダーと政治、福祉国家論。著書『私たちの声を議会へ』(岩波書店)、『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』(朝日新聞出版社)他。

  • 田川利一 Toshikazu Tagawa

    公認会計士 / 元武蔵大学客員教授
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社・社外監査役、CITIC Limited・社外取締役、元EY米国パートナー。著書『図解&ケース 国際タックスプランニング入門』(中央経済社)他。