【概要】
82年前、水没事故によって183名が生き埋めとなった長生炭鉱。海中に取り残されたままの遺骨の収容に向けて、未踏の洞窟調査を専門としてきた国内屈指のダイバーが現地を視察した。
ダイバーは、二つのボンベを背中でなく、抱える形で潜るという。幅が狭い場所にも入っていける上に、異常があればすぐに対処できる。通常のダイビングではできない技術。
長生炭鉱のピーヤは、岸側と沖側の2本。直径は、それぞれ2.8m、4.2m、坑道までの深さはともに約30m、と言われている。
炭鉱が本格稼働したのは満州事変の頃。当時、坑道に降りるための出入り口としても使っていたが、旧道に並走する新道を掘った後、排水・排気口にしたという。(長生炭鉱 山口県宇部市・2024年7月24日)
(取材・編集 工藤)