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お詫びと活動再開における今後の対応について

2022.09.28

この度、過去に公党から資金提供を受けていた件で、サポーターやクラウドファンディングの支援者の皆さまをはじめ、出演者、協力関係者、そして視聴者の皆さまの信頼や期待を裏切る事態となり、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
また、1月9日からChoose Life Projectの配信を休止させていただいておりました。本来であれば伝えるべき情報を皆さまにお届けできなかったことを、大変心苦しく存じております。重ねてお詫び申し上げます。

本件における今後の対応と、Choose Life Projectの活動再開についてご報告させていただきます。

1. 本件の概要とこれまでの経緯
2022年1月に、5名の出演者(小島慶子氏・津田大介氏・南彰氏・望月衣塑子氏・安田菜津紀氏)から「Choose Life Projectのあり方に対する抗議」を受け取りました。本件における事実関係の調査を外部専門家に依頼し、調査を終え、7月28日 に「調査報告書」を公表いたしました。調査報告書の公表に伴い、マンスリーサポーターの方々へ個別のご連絡を行い、また、これまでCLPを支えてくださった皆さまに改めて経緯のご説明とご報告を行うとともに、ご質問やご意見をいただく場を設けさせていただきました。内容につきましては「意見交換会のレポート」にて公表いたします。

2. 今後の対応と責任について
抗議文および調査報告書にて指摘、言及を受け、代表辞任、Choose Life Projectの解散、運営する株式会社CLPの廃業を含め、責任の取り方について考えてまいりました。また、活動再開の是非についても協議を重ねてまいりました。この間、支援者の皆さまや出演者、協力関係者の方々と意見交換を重ね、お詫びと経緯説明、ご理解を賜るなかで、様々なご意見、ご指摘をいただきました。その中で、「辞任や解散をすることで、本当に責任を果たしたことになるのか」と、自問自答する日々が続きましたが、多くの応援や継続を望む声をいただき、最終的に活動再開の方針を固めました。
一度は佐治の辞任の意向を伝えておりましたが、辞任を取り下げ、過去の過ちを背負い、活動を続けることで責任を果たしてまいりたいと思います。また今後の活動や配信内容において、支援者・協力者・視聴者の皆さまの信頼回復に努めてまいります。

3. 再発防止策
今回の問題は、調査報告書で指摘のあった通り、致命的な認識の欠如があったと重く受け止めております。本件を厳粛に受け止め、再び同じことが起こらないよう意思決定の見直しや資金の透明性を保つための体制整備、また、役職員の意識の向上を図るため行動指針等を策定し、再発防止に努めてまいります。

(1)アドバイザーの設置
外部専門家のアドバイザーによるチェック体制を整備します。経営面や法律、メディア、ジェンダー視点等において、確認、指摘、助言等をいただくとともに定期的な会議の開催と記録を行います。

現在、確定しているアドバイザー
・内田樹 :神戸女学院大学名誉教授
・田川利一:公認会計士/元武蔵大学客員教授
・田中東子:東京大学大学院 情報学環 教授
・馬奈木厳太郎:弁護士
・三浦まり:上智大学法学部教授/パリテ・アカデミー共同代表
※その他、各分野の専門家も調整中

(2)株主の増員
Choose Life Projectは、2020年7月以降、株式会社CLPが運営しています。任意団体から法人化する際の状況に伴い、代表取締役の佐治による一人株主でしたが、今後は、株主を増員し複数の株主による、組織の基本方針や経営方針、決算書などの確認体制など健全な組織運営を図ってまいります。
また経営体制においても、ジェンダーバランスを考慮し、今後役員の増員も検討致します。

(3)行動指針の策定
組織として、再発防止を図るため行動指針を策定することとしました。また理念やポリシーなども改めて整理し、役職員ひとり一人が、使命、社会的責任、倫理観について深く認識し、高い意識をもって取り組むことで信頼回復に努めてまいります。

(4)サポーターとの定期的な意見交換会や勉強会の実施
今回、意見交換会を実施させていただくことにより、サポーターをはじめ支援者の皆さま方と、情報共有や意識共有をはかることの大切さを強く感じました。
そのため今後も、サポーターの皆さまと、定期的な勉強会や意見交換会の場を設けてまいります。会では事業や配信内容について意見を交え、課題・情報の共有をはかるとともに、他組織などの事例を学び、積極的に取り入れ、活動の充実を図っていきたいと思います。その際は、アドバイザーの方々にもご参加いただく予定です。
これからも皆さまとともに創り、育んでいただけるような「市民メディア」をめざしてまいりたいと思います。

4. 活動再開のお知らせ
本年1月から、半年以上にわたりChoose Life Projectの配信を休止させていただいておりましたが、10月より活動を再開いたします。

皆さまへのお詫びと上記内容を含め、活動再開における今後の取り組みなどについて、詳細を動画配信にてご報告させていただきます。ご覧いただけますと幸いです。

【動画配信のご案内】
2022年9月30日(金)19:30-
活動再開のご報告と今後の対応について

最後になりますが、この間『今、CLPがあれば』というお声や、こうした事態を受けてなお1,200人以上の マンスリーサポーターの方々が推移を見守り続けてくださったことに心から感謝申し上げます。また、これまで支えてくださった出演者、関係協力者の皆さまをはじめ、本件において相談にのっていただき、数々のご指導くださった企業やNPO等の経営者、各専門家の皆さまには感謝してもしきれません。いただいたご意見、ご批判、ご指摘を真摯に受け止め、今後の取り組みに尽力してまいります。当時の稚拙な判断で、皆さまの信頼や期待を裏切る形となり、弁解の余地もございません。メディアを自覚していながら、報道的倫理観、経営的な能力、判断、説明責任等、社会的責任の重さについても、意識が欠けていたことを重く受け止め深く反省しております。これまでご支援いただいた皆さま、出演協力者の皆さま、そして視聴者の皆さまの信頼を簡単に取り戻せるとは考えておりません。
しかし私たちは、映像ディレクターです。Choose Life Projectとして活動を続けることを決めた以上、この責任は、映像で皆さまに伝え続けることで果たしていきたいと考えております。

自由で公正な社会のために、市民のためのメディアをつくりたいという想いは今も変わっておりません。配信内容をはじめ、メディアとしての役割、CLPとしてどうあるべきか、再発防止策や私たちの姿勢一つひとつの取り組みにおいて、皆さまから信頼していただける組織になるよう努めてまいります。
まだまだ至らない点も多々あるかと存じますが、これからもご指摘、ご批判等いただけましたら幸いです。今後の活動に対して、ご理解ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年9月28日
Choose Life Project
共同代表 佐治洋・工藤剛史