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編集後記

2024.11.12

 石破政権の誕生に少し驚かされもしたが、なんということはなく、内部から自民党批判をしてきた石破節はなりをひそめ、解散権に疑義を唱えてきた氏自身が”刀”を振るい、裏金・統一教会問題の責任も果たさぬまま自滅した。結局、自民党寄りの野党の”台頭”と麻生高市ラインの暗躍が進んでいるが、選挙結果がどう出ようと禊を済ませたことにさせないためにも、両問題を追及してきた上脇教授鈴木エイト氏に改めて話をきくことにした。

 〈10.7〉から一年が経過した。わかるだけで4万人以上のパレスチナ人が殺され、世界はそれを止められずにいるが、それでもこの国で 抗議を続け祈っている人たちがいる。日本に商機を見出し乗り込んできた イスラエル軍事企業のブースでプラカードを掲げる人がいる。それらはどう報じられ、受け止められてきたか、あるいは受け止められていないか。早稲田大学の学生が企画した 岡真理教授の講演は、私たちに〈一年〉を考えることを要請している。

 取材を続けている長生炭鉱では、遺骨収集にむけ、初めて 本坑道の調査が行われた。広さや水質等、内部の環境が徐々に明らかになり、遺骨がに手が届きそうなところにまできた。厚労省も無視できず、全国区のニュースでも取り上げざるを得ない状況になりつつある。そうした意味では、CLPとしてひとつの目標を達成したともいえる。このような取材を続けられるのもサポーターの後押しがあってのものだ。次回の潜水では、いよいよ遺骨を収集するステージに進む。国は現段階で協力する気配はないが引き続き問題を指摘していく。(工藤)